「河内音頭」は、八尾(大阪)を代表する盆踊り音頭であり、現在の河内音頭のルーツは、河内の北部(現大阪府交野市周辺)で唄われていた「交野節」をアレンジした「歌亀節」が原型と言われています。
第二次世界大戦後、河内音頭は時代の変移とともに、浪曲やジャズ、フォークなど様々な音楽の要素を取り入れながら、現在も進化し続けています。
また、河内音頭には楽譜がないのも特徴のひとつで、唄いたい歌詞(物語)を、自由にアレンジした楽曲にのせて聴かせます。そのため、河内音頭は「唄う音頭」であると同時に、「語り芸」としても位置付けられており、民謡で「一曲唄う」と言うのに対して、河内音頭では「一席詠む」と言います。
音頭のテーマには、「河内十人斬り」や「悪名」等の有名な題目があり、その時代の時事ネタなども音頭に取り入れて詠まれています。